ビターチョコレート
「結生ー」
振り向いた先に
いたのは案の定瀬戸。
もう放課後か…。
どこから行くの?
と尻尾を振りながら
ついてくる犬の様な
目で私を見る。
不覚にもきゅんとした。
「美術室から行くよ」
「そ?早く早く」
本当に犬見たい。
私は結構
人見知りするタイプ。
しばらく無言でいたけど
なんだか
それが
嫌になって
私から話を切り出す。
「どこから来たの?」
「京都だよ」
「ふーん。関西弁使わないんだね。」
「親戚が東京の人だったからかな?」
「親は?」
あ…
聞いちゃいけないことを
聞いてしまった。
親戚って言ってるんだから、
親は…ね…?
「事故…それで死んだよ。
俺が1歳半の時に…」
「え?」
振り向いた先に
いたのは案の定瀬戸。
もう放課後か…。
どこから行くの?
と尻尾を振りながら
ついてくる犬の様な
目で私を見る。
不覚にもきゅんとした。
「美術室から行くよ」
「そ?早く早く」
本当に犬見たい。
私は結構
人見知りするタイプ。
しばらく無言でいたけど
なんだか
それが
嫌になって
私から話を切り出す。
「どこから来たの?」
「京都だよ」
「ふーん。関西弁使わないんだね。」
「親戚が東京の人だったからかな?」
「親は?」
あ…
聞いちゃいけないことを
聞いてしまった。
親戚って言ってるんだから、
親は…ね…?
「事故…それで死んだよ。
俺が1歳半の時に…」
「え?」