ビターチョコレート
「俺が送りたいんだし、ね?」

渋々OKを出して帰ることに。
喋っていると時間が経つのもあっという間で。

「ここ。」

「アパート?部屋まで送る」

「ここでいいってば。」

「やだ笑」

ダメ、この笑顔は反則だって。

部屋の前まで着くと、じゃあねと言って私に背中を向ける瀬戸。
なんだかそれが嫌で、寂しくて

ギュッ

彼の制服の袖を気づけば掴んでいた。

「結生?」
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