嘘と本当の気持ち
「あ、大雅か」


なーんだ。冬弥くんじゃないじゃん。

 
「なにその悲しそうな感じ。河西冬弥だと思った?」


え?


「え、は?なにゆってんの。べ、別にそんなこと思ってないもん」


なによ、いきなりそれー。


まさか、大雅知ってるとか?


「わかりやす。まーいや、俺は亜沙とまた同じクラスでよかった。先生きたぞ。じゃーな」


よかったってなにそれ。


ま、いーや。

 
って、冬弥くんまだ来ないな。


あ、そ〜いえば愛未と日葉の席はどこなんだろ。


あ、いた。日葉はー大雅の横か。


それでー愛未はえーー。


気づかなかった私は馬鹿か。


冬弥くんの右は私。左は愛未じゃーん。
< 107 / 270 >

この作品をシェア

pagetop