すずめ日記
「今、振り返った時。あのとき幸子の選んだ答えも、自分が幸子にかけた言葉も、間違いではなかったと確信しています。

優しさごっこがはびこる世の中。

純粋に人が生き、育っていく学校という世界だけは、優しさごっこではない本当の優しさを追求していきたいんです」



――先生は、穏やかにそう締めくくられた。




先生の講演で話された話が正直、正しいかどうかはわからない。


でも、障がいを抱えても懸命に生きておられる方々の姿を思う時。


障がいも1つの個性と捉え、生半可な優しさや同情は必要ないように思った。


みんな平等、みんな同じ。
特別ではないんだと。



障がいのあることと放射能汚染。

次元は違うが、決して差別はあってはならないし、イジメも謂われない偏見もあってはならないことだと報道を通し、改めて感じた。

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