【完】あたしはニセカノ。
――ゴンッ。



「きゃっ!!」



自分の席についてボーッとしていたら、突然頭に衝撃が。



見上げれば、目の前に涼くんがいた。



「りょっ、りょっ、りょりょりょりょりょ」



全然ダメ。



言葉にならない。



代わりに、呆れた声が返ってきた。



「弁当忘れて行ってるし。お前ってホント抜けてるよな」



グサッ。







口に出すでもなく、地味にショックを受けていると、



涼くんはお弁当箱を置いて、さっさと教室を出て行ってしまった。



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