【完】あたしはニセカノ。
「カノジョが他の高校に行ったんだって。そんなもんだよね、恋愛って。

あたしも中学のときのカレシと別々になったから、すぐに別れちゃった」




「そういうモノ?」




その感覚が、あたしにはよくわからない。




涼くんと違う学校だったとしても、きっとあたしは涼くんを好きでい続けたかもしれないから。




「そうだよ。毎日会える方がいいもん。同じ学校でも部活も違うし、

お昼休みしかタイちゃんと会えないんだよ!?寂しい~」




結局は、寂しいから?




「そうなんだ…」




「そうだよ~。学校違ったら、不安じゃない?涼くんが今頃他の女の子と…」




あんまり、現実味がない。




同じ学校でも、涼くんはバッサリ斬るタイプだから、そういう心配はあまりないかも。









「う~ん、どうかな。寝る前に電話したり、そのぐらいでもあたしは大丈夫かな」



って言っても、未だに連絡先を知らないことに、



今さらながら気がついた。



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