あなたと
しかし、そこにいた全員は、マイの事を恐れ、誰一人として返答しなかった。(男子生徒も…)
その事で、私はまた、悲しくなった。
(いくらマイが怖いからって答えてくれないのはひどいよ…。それともみんな私のことをいない存在にしているの?男子はマイが怖いからって怖気づいたの?)
と、そう思ったら、気づかないうちに、私は悲しくなり泣いていた。そのことを周りに気づかれないように机に突っ伏して声を出さずに泣いた。
その時に私は、無意識に鼻をすすっていた。その音が、廊下にいた先輩に聞こえていて、先輩はその音のした教室に近づき扉の前で教室全体を見回した。
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