神様に恋をした

コンコン
ガチャッ

｢璃桜、食事を持ってきたよ｣

お兄ちゃんの手にはお盆に乗せられた美味しそうな食事。
二人分乗せられている。

｢お兄ちゃんも一緒に食べてくれるの？｣

｢ああ、聞きたい事もあるしね｣

聞きたい事とは何なのだろう？
とりあえずお兄ちゃんと食べるためにテーブルの上の勉強道具を片付ける。

｢置いて良いよ｣

大分裕福な家は一人一人の部屋が大きく勉強机の他にちゃぶ台のように低くて使い勝手の良い机がおいてある。

其処に食事を置いて食べ始めた。

｢｢いただきます｣｣

口に含むと何ともいえない幸福感が広がった。

｢お兄ちゃんのご飯美味しくて大好き！｣

｢ありがとう、それでね聞きたい事何だけど……｣

お兄ちゃんは怒っている訳でも無いようだけど……？

｢今日、帰りが遅かったのは何でかな？｣

｢それは……｣

何と言えば良いのかな？

｢昔の知り合いにひさびさに会えたから話し込んじゃったんだ｣

それを聞いてお兄ちゃんは胸をなで下ろした。

｢良かった～、お兄ちゃん心配しちゃったよ｣

｢心配しなくても大丈夫だよ｣

｢そう言って怪我して帰って来たのはどこのどいつかな？｣

｢あー、えへ♪｣

｢もう、えへ♪じゃないぞ｣

それからは、今流行りの歌だとかそんな話になっていった。