愛を感じて
「あっ!あいつからメアドもらった?」


「あっハイ…!」

でも…友達に渡してしまったなんて言えないよ〜
「ん?どうしだの?」

坂下先輩があたしの顔を覗き込んだ。

「あっいえ!何にもありません!」

坂下先輩はなぜかにこっとした。

「隠すな!隠してるかなんてすぐ分かるんだよ!!」

あたしは笑顔に吸い込まれていった。


「実は…、あのメアドを友達に渡してしまって…」

あたしは先輩の顔が見れなかった。


「友達って、今日教室に一緒にいた子?」

あたしの隣に座りながら怒らずに聞いてきた。

「はい…。」

「そっか!!よかった。」

先輩はなぜかほっとした表情だった。

「え?よかった?」

あたしは思わず聞き返してしまった。
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