愛を感じて
小春…


お前は独りで


抱え込んで…



「何でもないですよ!?ちょとケガしちゃって…」
小春は明らかに焦った顔をしていた。




バカヤロウ


嘘なんか


つくなよ




―ギュッ―

俺は小春を抱きしめていた。

「先輩!?」

「嘘つくなよ。お前…独りで悩んでたんだろ?…」

「先輩?…なに言って…」
「お前は…独りで悩みすぎたよ。抱えすぎだよ。俺じゃ頼りにならないかも知んないけど…俺…お前の支えになりたいよ…」

俺の気持ちがとめどなく溢れてくる。

「先輩…」

「小春…俺…お前が好きだ…お前のそばに…ずっといたい…」
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