ー大きく振りかぶってートリップ 記憶をなくした少女 泉孝介
次の日
俺は学校が休みだったため、朝から桃と一緒に部屋でくつろいでいた。改めて思ったが、桃はめちゃくちゃ可愛い…そこらへんのアイドルとかより数倍可愛い! そして、かなりの寂しがりや 寝る時も俺と寝るって聞かなかったし、どこにでもピョコピョコついてきた
お昼を食べると、お袋が俺たちを呼んだ
母「孝介ー!桃ちゃーん!お買い物行くわよー!」
桃「孝ちゃんお買い物行くの?」そう言ってコテっと首を傾けた桃に俺は頭を撫でながら、
孝「そうみたいだな。桃の服とか日用品とか買うんだろ。」と言うと、桃は悲しそうな顔をした。どうせまた、迷惑かけてるとか思ってんだろうな
孝「あのな?俺もお袋も全然迷惑とか思ってないからな?桃は俺の大事な人なんだから、いろいろ買わないと大変だろう?それに周りの店とか覚えたりしなきゃなんねーし!」
孝ちゃん、なんで私が思ってたことわかったんだろう。でも、孝ちゃんが言ってくれた言葉はなぜか私の心の中にストンと入ってきた。
桃「ありがとう!孝ちゃん!じゃあ行こう?」
桃はそう言うと、俺の手を引っ張りながら下におりて行った。
下に降りたら、家族全員揃っていた。
いつもはいない兄貴までいた。こいつも桃の事大好きだからな…
母「今日はね?桃ちゃんのお洋服とか日用品買いに行きましょう!
ママね女の子とお買い物したりするの楽しみだったから嬉しいわ!さっ!行くわよー!」
デパートに着くと、桃はお袋に連行された 急いで追いかけると、桃はすでに服を着らされており フリフリでブルーのワンピースは桃の色の白さを強調していてとてもにあっていた。
服の袋が10を超えた頃、お袋が俺たちを置いて桃とどこかにいってしまった。
孝「どこ行くんだよ」
母「あんた達は来ちゃダメよ!桃ちゃんの下着とか買いに行くんだから」
と言われ、俺たちは置いてきぼりをくらった。
桃アンド母
母「桃ちゃん胸大きいわねぇー!いっぱい可愛いの買いましょうね?」
桃「でも…お金とか…」
母「桃ちゃん‼︎貴方はこれから私たちの家族になるんだから!子供はお金の心配とかしちゃいけないのよ!私は桃ちゃんのこと大好きなんだから当たり前よ!」
私のことをなにも知らないのに…どうしてこんなに優しくしてくれるの…?
わからない…わからない…わからない…
孝「桃達おせーなー…………あっ‼︎
親父!兄貴!俺ちょっと欲しいものあるから買ってくるな!」
桃とお揃いのがなんか欲しいな…なににしよう。 うーん… あっ‼︎あれなら俺のもある! あれにしよ!
母「ただいまー!」
父「桃ちゃんたくさん買えた?」
桃「はい!たくさん買ってもらいました!ありがとうございます!」
桃はかなりの買い物をしたみたいで、両手にたくさん持っていた
孝「桃?俺が持つから荷物かして?」
桃「孝ちゃん!そんないいよ!重たいから!」
孝「バーカ!女にそんなたくさんの荷物もたせられるわけねーだろ?そのための荷物持ちなんだから」
桃「うぅ…でも…」
孝「じゃあ、これ持ってくれよ!」
そう言って桃に渡したのは、今女子の間で人気のブレスレットだった…
桃「孝ちゃんこれなぁに?」
孝「これか?桃が俺に荷物持たせてくれるなら開けていいぞ?」
桃「本当⁈…でも…」 そう言いながらどもった桃に俺は無理やり荷物を奪った
桃が箱を開けると、淡いピンクのブレスレットと濃い青のブレスレットが二つ入っていた
桃「孝ちゃんこれ高いんじゃないの?」
孝「別に対したことねぇよ 俺と色違いだけどいいか?」
桃「うん!孝ちゃんと色違いなんて嬉しい!ありがとう!」
そう笑顔で言った桃の手首に俺はピンクのブレスレットをつけ、俺の手首には桃がブレスレットをつけてくれた