ー大きく振りかぶってートリップ 記憶をなくした少女 泉孝介




次の日から、俺は桃と手を繋いで学校に行った。 桃は手をつなぐ時不思議そうにしていたが、すぐに嬉しそうな顔になった。学校に行くといろんな奴らがこっちを見てきたが、俺と桃は気にせず教室に向かった。


教室に行くと、クラスメイト全員がこっちを向いた。俺は桃に気にするなと声をかけ、席に着くとこの間桃に話しかけていた女がまた桃に話しかけていた…
ク「ねーねー!昨日は大丈夫ー?てか、泉君にお姫様抱っこされてたねー!いーなー羨ましいー!学園の王子に抱っこされるとかいーなー! あっ!みてみて!これね泉君とお揃いなんだよー!いいでしょー?」

桃のことが気に入らなかったのか、そいつは桃に俺があげたと嘘をつき色違いの黄色のブレスレットをしていた…それを、ぼーっとしてみていた桃はふと、こう言った
桃「あ…のね?、私も孝ちゃんからブレスレットもらったの…」と桃の手には俺があげたブレスレットがついていた。
俺は席を立つとそいつのそばに行った
孝「なあなあ?俺、お前にそんなものあげた覚えねーよ?つか、俺のあげたブレスレットには、桃のには俺の名前俺のには桃の名前がはいってるんだからお前にそんなもんやる義理はない」
そう言うと、女が桃を睨んでどっかに逃げてしまった

お昼になり、俺は桃と二人で屋上に食べに行った。今日の弁当は桃の手作りだ!
弁当を食べていると、桃は唐突に俺に言った
桃「孝ちゃんは野球部なんでしょ?」
孝「あぁ そうだけどどうかしたか?」
桃「えっとね…高校でも、野球するのかな?」
孝「そのつもりだけど?」
それを聞いた桃は笑顔になってこういった
桃「そしたら、私マネージャーになってもいい⁇私も孝ちゃんが野球してる姿みたいの!」
孝「うーん…いいんじゃねーの⁇俺は桃がそばに居たら安心だし!」
そのような話をして、お昼の時間は終わった。


午後の授業が始まると、桃は机に向かって真剣に授業を受けていた。俺はそれを隣でみながら授業を受けていた。
帰りの挨拶が終わると、俺は桃と手を繋いで教室を出た。校門を出ると、親からメールが来ており桃のシャンプーなどのお風呂関係を買って来いというメールだった。桃にメールを見せると、渋い顔をしていたが渋々頷いてドラックストアに向かった。




店内にはいろんなものが置いてあった。
最初に見るのは、シャンプーとリンス、コンディショナー、トリートメントなど、髪の毛に使うものを探した。桃は安いのにしようとしていたが、俺が認めず桃はバニラの香りがするセットを一式買った。他にも、リップクリームや日焼け止めゴムなども買い桃に必要なものがだいたい揃った時、たまたまだろうかクラスメイトの女がこっちに近づいて来た。
ク「泉君じゃん!なんでこんなとこにいるの⁇てゆーかまた桃ちゃんと買い物?桃ちゃん羨ましいー!てか、桃ちゃんのばっか買ってるし!泉君私にもなんか買ってよー!」
うるせー…なんでお前にそんなことしなきゃなんねーの?俺は女を無視して桃と会計に向かった。


家に帰る時、桃がふと
桃「孝ちゃん、今週の土曜日ピクニックに行かない?10月だから、寒いかもだけど…ダメかな?」
俺はすぐにオッケーをした。
早くピクニックに行けるようにと…
< 7 / 11 >

この作品をシェア

pagetop