【年下彼の恋愛事情】
「え?」
急に大きな声を出したかと思いきや、すぐにシュンとしおらしくなる彼。
本当に何なんだろう、この子。
「ずっと気になってて・・・・・・話してみたかったんです」
そう言って彼は、俯いてた顔を上げた。
瞬間、彼の真っ直ぐな視線に胸が高鳴った。
この瞳、この感覚、どっかで覚えがあるような・・・・・・そう思って考えようとしたのだけれど
「え!私と!?」
彼の放った言葉に先に反応してしまった。
「はい。・・・・・・篠原さん、と」
・・・・・ちょっと待って。いろいろ疑問がありすぎて頭が付いていかない。
なぜ彼は私の名前を知ってるんだろう。
本当にストーカーだったりするのかな・・・・・・
「急にそんなこと言われても困るけど・・・・・・ここじゃ目立つし・・・・・・どうしよう」
でも悪い子には見えないし、とりあえずどこか移動しないと。
さっきから彼の顔立ちのせいか、女の子達からすごい注目されてるし。