クールなお医者様のギャップに溶けてます
「こうちゃん、これあげる。」

「なんですかぁ?あ!ハンドクリーム♡覚えててくれたんですかぁ?」

「うん。色々心配掛けたし、それに色々、ありがとうね。こうちゃんは私の自慢の後輩だよ。」

「何の事ですか〜?」

トボけてるけど、全部聞いたよ。
こうちゃんの行動は本当に嬉しかった。
だからってハンドクリームをあげたわけじゃないけど喜ぶ顔が見れて良かった。

「これもあげる。ケーキ好きでしょ?」

「そんなに良くしてもらうと気持ち悪いですぅ。でも、いただきまーす!」

パクリと大きな口を開けて食べるこうちゃんは可愛い。

「先輩、幸せになって下さいよ。」なんて言うから、涙が出そうになっちゃった。

目元を拭い、こうちゃんと同じ、自分用に買ってきたケーキを食べていると、先輩及び後輩看護師、その他諸々の女子たちが続々と食堂に入って来た。

「ねぇ、神野先生のペン見た?あれ絶対クリスマスプレゼントだよ。」
「えぇ〜やっぱり彼女いたんだぁ。残念〜。」
「そりゃ、いないわけないと思ってたけどさぁ〜。本気で狙う前で良かったわ。」
「私、本気で狙ってたのにー。」

などなど。


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