クールなお医者様のギャップに溶けてます
「先輩、気をつけなきゃですね…。」

「うん。早く食べて早く撤収しようか。」

口いっぱいにケーキを放り込み、食堂から出て行く。

「やっぱり先生って人気なんだね。」

「先輩が先生に捨てられたらぼくがいますから。」

「ありがとうね〜。こうちゃん。お姉さん嬉しいよ。」

「先輩…ぼく本気なのになぁ。」

シュンとした顔が気になって、本当に本気かどうか確かめようと顔を除き込む。
すると腕を引っ張られた。

「君には渡さないと言っただろう?」

「うわっ。神野先生…ごめんなさーい!」

あ、また逃げて行った。
もう、今ではこうちゃんが神野先生をトラウマと思っているみたいだ。

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