ずっと俺の傍にいろよ Ⅰ
プロローグ
私の名前は、田村涼子(タムラ リョウコ)29歳。

薬の薬局屋さんで、正社員として働いていていたんだけど、今はとある事情でとても働ける状態じゃなく、無職になった。

私には二年三ヶ月付き合っている彼がいて、プロポーズをされた矢先に彼は急に吐血して、病院に緊急搬送された。

彼の名前は、須藤健吾(スドウ ケンゴ)28歳。
職業は、高校の先生。



彼は___癌だった。


余命は半年で、もう手の施しようがないって・・・


こんなに若くして癌におかされるなんて。
私は涙が止まらなくなる。

これから、一緒に楽しい生活が出来ると思っていたのに…
結婚式で健吾に、花嫁になった私の姿を見て欲しかったのに………

私は、彼が見ていない所で、嗚咽を溢しながらしきりに泣いた。一人泣きわめいた。



抗がん剤で少しでも長く生きられるよう、その日から抗がん剤投薬が始まった。


抗がん剤一滴一滴が、彼の体の中へと流れていく。

そして、嘔吐や髪が抜け落ち、食欲がなくなるという副作用。


彼は次第に痩せこけ、私達が出会った頃の彼とは別人になっていた。


まるで___年老いた老人の姿になっていた。
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