俺様系後輩からは逃げられない?!
「ちょっと早いけど、お昼にする?」
「うん。何食べる?」
「あ、私お弁当作ってきたんだけど」
「お!待ってました!」
「公園近くにあったからそこで食べる?」
「じゃ、そこ行こう」
そう言って
立ち上がろうとした時
「ん、お弁当かして」
「?…はい、どうぞ」
私はその時わからなかったけど
純くんはお弁当を持って行こうとしてくれていることに、少し経ってから気付いた
「お弁当持ってくれてありがとう。重いでしょ?」
「別に。先輩が早起きして作ったことに比べたら軽いもんだよ」
「いや、早起きはしてないよ」
「え…」
純くんは一瞬驚いた顔をしたが
すぐに顔が少し赤くなった
「…んだよ」
照れてる!
それを見て私は微笑ってしまった
「これ重い…」
そう言うのも愛しく感じた
「私が持つ?」
「いいっ、俺が持ってくの」
そう言いながらも
歩幅も合わせつつ車道側を歩く純くん
私は自然と笑みがこぼれた