俺様系後輩からは逃げられない?!



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あっという間に次の日の夜になった





「いってきまーす」





ドアを開けると…



「わっ!」



人がいてビックリした


しかもその人は…



「あ、小春先輩、やっぱり迎えに来ました〜」


笑顔の純くんがそこにはいた


「…もおっ、驚かせないでよ…」




「どうしたの小春、何かあったの?」



「お、お母さん!」




私が大声を出したからか、お母さんが出てきた





「あ…ら、まぁ…どちら様でしょう?」



お母さんが緊張気味に訊いた




すると

純くんはニコッと微笑って



「こんばんは、はじめまして。小春先輩の後輩にあたります、天原純です。」



「あらまぁ……ちょっと待っててね」


そう言ってお母さんは
キッチンの方へ向かって、そしてまた玄関に戻ってきた




「これ、つまらないものだけど…」



お母さんは天原純にお菓子の箱を渡した



「ありがとうございます。僕、甘いもの好きなんで、嬉しいです」



純くんは冷静に振舞っている




「よろしかったら、これからも小春と仲良くしてね」



「もちろんです!」



「もおっ、お母さん、やめてよ!……じゃあ行くから」




「いってらっしゃーい」




純くんは母に対し軽く会釈し
母は手を振って私たちを見送ってくれた


私は公園に向かってスタスタ歩く






「優しそうなお母さんだね」



「というか世話焼きなんだよ…」






そういえば

純くんにはお母さんがいないって
前言ってたな…



でもそれ無理に聞くのはどうかと思うし


純くんが話したくなった時に聞ければいいからね





「これ、うま!!」



見ると既に

お母さんに貰ったお菓子の箱を開け

お菓子を食べていた



「もう食べてるの?!」




すると

純くんはドヤ顔をしながら言った




「甘党男子ですから」




そのドヤ顔でさえ

愛おしく見えてしまう
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