俺様系後輩からは逃げられない？！

「な…何で？急にどうしたの？」







「…俺は、先輩に楽しませてもらったよ」




…な、何を言ってるの…？






「俺は希奈の側にいてやることにしたんだ」



「どうして…希奈さんには彼氏がいるんじゃないの？」



何で、…何で純くんが…




「…彼氏と別れたらしい」



「だ、だからって何で純くんが…」



「俺しか、希奈の側にいてやれないから…」



「そ…んな…」





「…じゃあね、先輩。サヨナラ」




純くんは私に背を向けて去ろうとした





そんな…

私の想いは？




「待って！！」




純くんが足を止める




「私…純くんのこと好きなの！だから……」


純くんがこっちを見る



私の涙が頬をつたう






「お願い……行かないで」




「すみません。僕はもう行かなくてはいけないので」



他の人たちの前で振る舞うように
話す純くん


そのまま、また歩き出した




私はそこで泣き崩れてしまった




本当にこれで終わってしまうの？