俺様系後輩からは逃げられない?!


…なによ、それ



「それ、どうゆうことですか?」



「今は彼氏と別れちゃって、純に側にいてもらってるけど。そのうちまた彼氏できたら、純ともおさらばだし」



…何それ




「何それ…純くんの気持ちはどうなるんですか?!」


またクスッと笑う希奈さん


「私はそれだけ純の面倒を見て来たの。次は純の番、ただそれだけ。純の気持ちなんか関係ないわ」




「…そ、そんなの…あんまりです」



「あなたは、純に別れを告げられたんでしょ?もう関係ないんだから忘れなさい」




私は必死で涙を堪える


こんな人に純くんは……




「じゃあ、またね」


希奈さんは去って行った



もう会いたくなんかない、こんな人



でもきっと、

私が純くんに話したところで

純くんは聞き入れてくれないだろう




「あの、お客様?」
< 39 / 65 >

この作品をシェア

pagetop