俺様系後輩からは逃げられない?!
「でも何でこんな時間にバイトしてたの?」
私と大志くんは歩きながら
話していた
私は家に向かって歩いていて
大志くんもそっちに家があるらしい
「あーうちの学校、今日が始業式だったの。年末は逆に登校しててさ」
「へえ〜、そうなんだ」
「そういえばさ、さっき店の前でもめてたけど、何かあったの?」
「あー、お見苦しいところを…ゴメンね」
……
少しの間、沈黙が続く
てか、今日会った人に話すのも
どうかなって思うし…
そうして迷っていると
「あのさっ、俺の学校、小春の学校より向こうだから、明日から一緒に帰らない?」
「…へ?」
大志くんは頬が少し赤くなっている
「こっち方面、一緒に帰る人いなくてさ…」
「あー電車、あっちだもんね、方向的に」
すると、大志くんは
「だあーーー!俺はそんなん言いたいんじゃなくてっ…!」
「え、ご、ゴメン」
私は咄嗟に謝ってしまった
どうしたんだろ…
「いや、小春が謝ることじゃなくて……俺が小春と一緒に帰りたいだけ」
「へっ?」