俺様系後輩からは逃げられない?!
計画?
何でこんなタイミング良く会うの?
やっぱり2人して
私の傷をえぐろうと仕組んでるんじゃないの?
「ねぇ、純。あなた、この子のこと利用してたんでしょ?」
純くんは目を逸らしていて、一度も私と合わない
「可哀想じゃない。いくら私の代わりって言ったって…」
…代わり…か。
「あなた、何て言うの?名前」
「…日向…小春です」
「小春ちゃん。今までありがとうね、純の面倒見てくれて」
私は涙を堪えた
目には涙が溜まっていく
今にもこぼれそう
「小春、どうかした?」
大志くんは私の帰りがあまりに遅いからか、探しに来てくれたみたい
体調悪いのに…
「大志くん、ごめん、遅くなって…」
「あの2人…」
大志くんは事を察したらしい
「あら、その子だれ?…もしかして、彼氏?まぁちゃんといたのね!じゃあ心配いらないわね、お幸せに」
希奈さんの顔は微笑っている
でも決して悪気のある顔つきではない…
この人、素でこんな風に言ってるのかな…
「じゃあ、純、行きましょ」
そう言って希奈さんが
私たちに背を向けた瞬間
「待て、希奈」