俺様系後輩からは逃げられない?!
もう離さない


私と大志くんはお化け屋敷に入った


それでも大志くんは急ぎ足




でも、そのお化け屋敷は思った以上に、怖くて



「きゃああああ!」


思わず、大志くんに掴まれていた腕を振りはらってしまい

自分の手を耳にあててしゃがみこんでしまった



それに私は、顔を上げたくても、怖くて上げられない

だから、大志くんがどこにいるのかもわからない


「小春っ、おい、どこにいるんだ?!」

しゃがみこむと、下の方は真っ暗で
きっと大志くんからは目に入らないのだろう


大志くんの声は、来た道を戻って行くようだった


でも私は怖くて震えが止まらなくて大きな声も出せる気がしなかった

涙も出てくる


すると急に誰かに腕を掴まれ強引に出口まで連れ出された



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