契約の名の友達

「いやー焦った焦った」

「ったくもぉー、今日ぐらい真面目に
来てよね」

「ごめんってー!」


隣で笑いながら謝ってくるこの人は
同じ大学で知り合い
研究の元、これから向かう箱雪村に
一緒に行くことになった仲間の
八百井 陽弥(やおい はるや)

お調子者のムードメーカーな彼は
今回の旅、ちょっぴし心強い


「分かったから、結果的に間に合ったから
良しとしましょう、ね?」

「よし!ありがとなー!!」

「あははは(汗)」


ージロジロー

ただ、場を考えるってことをもう少し
ちゃんとしてくれたらなーなんてね


「あ、それよりさ!知ってる?
箱雪村の昔話」

「あーそんなようなのがあるのは知ってる
けど...内容までは知らないかな」

「もったいない!これまた内容が
興味深いのに!!」

「え?そんなに...??」

「ふふふー知りたいか?なら教えて
あげようではないか!」


陽弥が真面目な話?なんだろ


「まず、その昔話をまとめた歌がある」

「歌...?」

「うん、その歌は...」
< 2 / 9 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop