[短]Blue sky
「…え?」
凍りついた空気と
時が止まったかのような感覚。
なんでそんな顔してんの?
「うそだろ?なんで…」
そんなのこっちが聞きたいよ。
「空斗が好きなの。」
さっきよりは冷静に言えた。
でも
うるさいよ、心臓。
「え…ちょっ…待って」
空斗はうつむいて顔を隠してしまった。
沈黙をやぶったのは、あたし。
「…ううん、いい。」
「え?」
「答えなくて、いいから。
ごめんね。今日花火できない。」
逃げるようにその場を離れた。
あーあ。
なにやってんだろ。
最悪。
ねえ、泣いちゃうよ?あたし。