幼なじみの彼と彼女
「よう!ブサイク、いよいよ夏休みだけど、お前なんかブサイク過ぎて夏なんか楽しめないだろー」

今日は終業式。

これからしばらくコイツらの暴言を聞かなくて済むと思うとホッとする。

梓は無視した。

「おい、聞いてんのかよ!!」

そのうちの一人が梓の肩を思いっきり掴んで、倒れさせた。

今日の嫌がらせは酷い。

さすがに梓も唇を噛み締める。



その瞬間。



梓を倒した男子生徒が吹っ飛んだ。



『な…何?』

梓はゆっくりと顔を上げる。
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