幼なじみの彼と彼女
「お前、覚えてないのか?
小学校6年の修学旅行で…」

祥太郎の目が怒っている。

「一緒に回ろうって約束したのに、他の奴らと楽しそうに回って、俺の事を無視した!!」

梓はあっ…という顔をする。

「思い出した?
その頃、梓に話かけるのが恥ずかしくなって仕方がなくて…
でも、勇気を出したのに…」

怒っていた祥太郎の目には涙が。

梓は慌てて、

「ごめん、祥ちゃん…」

頭をぐっと下げた。

「もー、いいよ…」
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