幼なじみの彼と彼女
「アホとしか言いようがない」

大絶叫を聞いた拓海が慌てて部屋にやって来た。

そして頭を抱えて悶絶(もんぜつ)している祥太郎を見て呆れ返る。

「梓ちゃん、こんな奴、放っておいて、下に来なよ。
真由ちゃんがゼリー作ってくれたからみんなで食べよう」

梓はウンウン、と嬉しそうに頷いて拓海の後について行った。

「俺を置いて行くな!!」

と叫ぶものの、頭が痛くて動けない祥太郎だった。
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