幼なじみの彼と彼女
「結局、付き合ったんだ〜」

真由はゼリーを切り分けながら梓を見て喜んでいた。

「うん、そうなの」

拓海も真由もそれを聞いて顔を見合わせて笑った。

「そっか、良かったね」

拓海は梓にそう言った。

梓も笑ってうん、と言う。



「いてて…」

ようやく祥太郎が降りてきて椅子に座る。

「お前、梓ちゃんに嫌な事をするからそんな目に遭うんだよ」

拓海の皮肉たっぷりな言葉に祥太郎はイラツキながら

「うるさいなー!!」

思春期真っ只中の祥太郎は少し膨れっ面でゼリーを一口、食べた。
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