幼なじみの彼と彼女
「クリスマス、何か予定ある?」

12月。

毎朝、祥太郎は梓と一緒に登校する。

白い息が舞い上がるくらい、ここ数日は冷えていた。

「ごめん、家族でご飯食べに行く」

梓は申し訳なさそうに手を合わせる。

「いや、いいんだ。
なんか今年は家で店のスタッフとパーティーするんだって。
良かったら、って思ってさ」

祥太郎も手を横に振った。



今年はやけに冷えるな。

祥太郎は空を見上げて首をすくめた。
< 36 / 132 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop