幼なじみの彼と彼女
「真由ちゃんが産むと決めたなら子供も、自分自身も大切にしてくれる人のところに行くのがいいと思う。」

しばらく話し合いの後、総一が口を開いた。

祥太郎はじっと総一を見つめる。

「今の真由ちゃんでは産んで一人でなんて育てられない。
ご両親にも相当な迷惑がかかる」

真由は口を開いた。

「…でも。
そんな人はいない」

そう言って肩を落とす。

「他の人の元へ真由ちゃんも、拓海の子供も行くくらいなら」

総一の目が真由を捉える。

「俺の所に来たら?」
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