幼なじみの彼と彼女
「そうだ!」

祥太郎は寝転んだかと思ったらすぐに起き上がって梓を見つめた。

「今度のゴールデンウイーク、真由ちゃん家に遊びに行こうっか?」

「えっ、大丈夫なの?」

祥太郎はニヤッ、と笑って

「そーちゃんに話してみるよ。
話さなくてもOKだと思うけど。
梓も、真由ちゃんに会いたいだろ?」

梓は頷く。

だって、前に会ったのは。

拓海の葬式だったから。

泣いている真由しか頭には残っていない。

色々あって、祥太郎の父が経営するバイク店の店員、総一といきなり結婚した。

驚くに決まっている。

驚いたけど…心配で。

会いたかった。
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