幼なじみの彼と彼女
「真由ちゃん」

梓はキッチンでお茶の用意をする真由の横に立った。

「どうしたの?」

真由は穏やかに笑う。

その笑顔を見たら。

今が幸せというのがわかる。

「…あのっ」



キッチンに総一が入って来て言うのを止める。

「真由、座ってたら?」

そっと、真由の隣に立つ総一。



聞かなくても、それで十分だった。
< 54 / 132 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop