幼なじみの彼と彼女
「密着取材?」

登校しながら梓は祥太郎の顔を見つめた。

「うん、テレビ局の人が来るんだって」

祥太郎は頭をかいて、少し戸惑いながら梓に話をする。

「…学校にも来るの?」

「もちろん」

梓は大きくため息をついて

「その時は、一緒に学校に行きたくない」

「なんでー!」

祥太郎は大絶叫した。

登校中の生徒達が驚いてこちらを見つめる。

「嫌だよ!恥ずかしい」

「そんな事、言うなよー!」

祥太郎はガックリ、と肩を落とした。
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