幼なじみの彼と彼女
「祥ちゃん、桜ヶ丘にしたんだ」

最終の進路希望調査に祥太郎は桜ヶ丘の名前を書いた。

「うん、高校は行っとく」

梓とはバラバラになるけれど。

通学時間も違うから一緒に学校へ行くのもあとわずか。

それを考えると祥太郎の気分は沈む。

「同じ高校が良かったな…」

そう言われると梓も困る。



しばらく、沈黙が続いた。
< 83 / 132 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop