ロンド~輪廻~
「やっぱり電話しよう!誕生日は終わっちゃったけど…」
少し迷ったが、亜紀はケータイを手にとると洋平に電話をかけた。
誕生日を1日バイトに費やした自分へのご褒美として洋平の声を聞こうと考えた。
しかし、洋平は電話にでなかった。
もうとっくにパーティは終わってる時間だった。亜紀は不思議に思い、もう一度かける。
「もしもし、亜紀さん?」
1コールもしないうちに電話は繋がったが、電話の向こうには知らない女性がいた。
亜紀は一瞬間違えたと思ったが、昨日も電話した事を考えると、そんな事は有り得なかった。
「誰ですか?洋平は?」
亜紀はパニックになりながら応える。
「洋平は今、寝てるわ。私の隣で。」
女性は冷静に残酷な事実を突きつけてきた。
「えっ?」
何がなんだかわからなくなり、亜紀はそれ以上なにも言えなくなった。
しばらくの沈黙の後に
「洋平はあなたとは別れるそうよ」
その女性はそう言い残し、電話を切った。
ケータイを持ったまま亜紀はその場に崩れるように座り込んだ。
《あの声…聞いた事ある…》
意識が飛びそうな中、ふと気づいた一つの事実…声の主は香奈子だった。
あまりに突然のことで涙も出なかった。
そして亜紀は眠ることなく、そのままの姿で翌朝を迎えた…
少し迷ったが、亜紀はケータイを手にとると洋平に電話をかけた。
誕生日を1日バイトに費やした自分へのご褒美として洋平の声を聞こうと考えた。
しかし、洋平は電話にでなかった。
もうとっくにパーティは終わってる時間だった。亜紀は不思議に思い、もう一度かける。
「もしもし、亜紀さん?」
1コールもしないうちに電話は繋がったが、電話の向こうには知らない女性がいた。
亜紀は一瞬間違えたと思ったが、昨日も電話した事を考えると、そんな事は有り得なかった。
「誰ですか?洋平は?」
亜紀はパニックになりながら応える。
「洋平は今、寝てるわ。私の隣で。」
女性は冷静に残酷な事実を突きつけてきた。
「えっ?」
何がなんだかわからなくなり、亜紀はそれ以上なにも言えなくなった。
しばらくの沈黙の後に
「洋平はあなたとは別れるそうよ」
その女性はそう言い残し、電話を切った。
ケータイを持ったまま亜紀はその場に崩れるように座り込んだ。
《あの声…聞いた事ある…》
意識が飛びそうな中、ふと気づいた一つの事実…声の主は香奈子だった。
あまりに突然のことで涙も出なかった。
そして亜紀は眠ることなく、そのままの姿で翌朝を迎えた…