secret's fizz
“初恋”か…

あの時の切ない気持ちは恋だったのかな…

冷めきったコーヒーを見つめながら、私はクスっと小さく微笑んだ。

そしてオルゴールごと握られていた手を軽く握り返すと私はスッと立ち上がった。

『じゃあ、行きましょう。』

『はい。』

にっこり笑顔で言った私に彼は頷きながら立ち上がった。

そしてお互い微笑みながら見つめ合うと、小さく頷いた。
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