【完】強引に、キス


学校から離れた所にある公園で、何かを待つ悠雅。


私は黙って、ただ強く握りしめられた手を答えるように握り替えしていた。


しばらくすると、一台の車が近づいてきて私達の前で止まる。


ガチャ


「この様な時間にどうなされたのですか?まだ学校では?」

中からスーツ姿で白い手袋、長身で銀縁の眼鏡がよく似合うの男の人が出てきて、後部座席のドアをあける。


「悠雅……この人は……」


「音亜、乗って。話は全部目で見た後」


言われるがまま、後部座席に乗ると続いて悠雅も乗ってきて、ドアが閉まる。


運転席のミラー越しにスーツの男性と目があうとニコリとしてくれて、悠雅も当然のように足を組んで座っている

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