【完】強引に、キス


30分程かな?車が、一軒の家の前に止まった。


エンジンを止めると、スーツの人が先に降りて、乗るときと同様にドアを開けてくれた。


「どうぞ」


軽くお辞儀をして車から降りると、目の前にある一軒屋は普通の住宅街などにある家とは違って、お城やお屋敷までも行かないけど……。


海外のドラマとかで出てきそうな広い庭がついてる、とにかく一般人が買えそうにない大きな家。


悠雅は私が家を見渡したのを確認すると、手を引いて歩き出す。


「帰った」

スーツの人が門についているセキュリティーに声をかけると、門が開いて中の庭へ進めれた。


その後、庭を少し進むと家の玄関につき、スーツの人が鍵を開けて扉が開いた。


「おかえりなさい」


中から数人の男女が迎えに来て、悠雅について靴をぬぎ、「お邪魔します……」と皆さんに頭を下げてから家に上がった。

< 101 / 247 >

この作品をシェア

pagetop