【完】強引に、キス
車にのると、悠雅は私をみて最終確認。
「お前はもう俺のだからな。例えお前が逃げても離してやんねえ。覚悟しろよ」
いつもの自信満々の悠雅。
「はいはい。逃げませんって(笑)」
繚辺さんは私の家の前で車を止めた。
「あれ……私家教えてない」
不思議に思い悠雅を見ると、ヤバいとでも言いたげな顔をしていた。
「お前の事調べた……悪い」
「え……じゃあ私が施設育ちなのも知って……」
「あぁ。とっくに」
あんだけ普通じゃないって気にしてた事がバカみたいだ。
「お前は変なこと気にしすぎ」
頭をクシャクシャにされて笑顔で言う悠雅にバイバイし、繚辺さんにお礼を行って施設に入った。