【完】強引に、キス

「あ?何を話すってんだよ」

悠雅が威嚇するように先輩達(特に秋吉先輩)を睨む

パンパンッ

護衛隊の1人が手を叩いてまわりにいる生徒の注目を集める

「皆さん、この学校にはとぉーっても有名なご両親をもつ素晴らしい方が通っています」

「なっ!」

秋吉先輩の言葉に私は驚き言葉がつまる

「何?」

「有名って事はお金持ち?!!」

「え、誰だれっ?」

「玉の輿だっ」

生徒達が次々と集まりだした

「っ!悠雅、美亜、行こう」

私は秋吉先輩のニヤツいた顔に嫌な予感を感じ、悠雅の手を引いてその場を去ろうとした

「えぇ、皆さんのご想像通り、私の家より遥かに大きな資産を抱えておりますわ」

「ちょっと、それ以上はっ」

「…そうよね?櫂堂グループ、櫂堂…悠雅さん?」

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