【完】強引に、キス

「悠雅っ!いたい、」


掴んだ腕を離さないまま歩き続けている

きっと平常心じゃいられないんだろう、腕を掴む力が尋常ではない。


「……悪い」


美亜を教室に残して、悠雅の足は屋上へ向かっていた。

ギィー

重たい扉を開くと、悠雅は足を止めて扉が閉まると同時に私を抱きしめた


「俺言ったよな?お前のこと離さねえって。誰が何を言おうとお前のこと絶対に離さねえから」


私はそっと抱きしめかえした

「うん、私も離れないよ」


私達の知らないところで、そんな事が起こっていたなんて…
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