【完】強引に、キス


施設に入る直前、幸司と逢い一緒に入る。


「何かあった?」

幸司は私が悩んでるとすぐに気づいてくれる、優しい弟みたいな存在で、楽しい話も悲しい話も沢山できるから、親友みたいでもある。


「幸司にはすぐばれちゃうね」

部屋につき荷物を置いて、幸司と一緒にベッドに腰掛ける

「お前のこと見てるもん。わかるよ、それくらい」

「そだよね、毎日一緒だしね」

「…だな」

何かまずいこといった?幸司の顔が一瞬曇った

「何かあったなら聞く。話せよ」

「ありがとう。でも、私自身まだ悩みとかハッキリしてるわけじゃないんだ」

「彼氏?」

「うん…そ」

幸司はその言葉を聞くと、視線が私をみて動かない

「ん?」

「…別に。でも、ま幸せじゃないなら別れるのも考えてみたら。辛い恋なんて苦しいだけだよ」

「あ、それは大丈夫!」

「そ」

私が笑顔で答えると幸司は一言だけ発して部屋を出て行った。

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