【完】強引に、キス

     »悲しいバレンタイン



それから数日

悠雅はあれから何もなく、周りからもあからさまな嫌がらせもないまま、

もうすぐバレンタイン

「音亜、何つくるのっ?」

美亜がウキウキで聞いてきた

「五十嵐くんに作るんしょ?」

「美亜も長谷やんに?」

そう聞くと、美亜はとびきりの笑顔で答える

「今年は一緒につくろーよ!」

「え」

美亜の提案に私は固まる。だって、施設に呼ぶって事…だよね?

「まだ気にしてんの?美亜、音亜の何聞いても離れないじゃん」

そう当然の様に話す美亜、嬉しくて私は目に涙を浮かべた。

「ありがとう」
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