【完】強引に、キス



歩き続けてやっと悠雅の家についた


家の前に行こうとすると、一台の車に乗り込む男性2人を見た。


あれは、櫂堂さん……!もう1人は誰かな……


車が発進して、私は家の前に行き、インターホンを押そうとすると、家の扉が開いて女の人が出てきた


「あら…どなた様でしょうか?」


「あっ、私、悠雅さんの友人で…今悠雅さんはいらっしゃいますか?」


この家の使用人だろうか…エプロン姿で髪をまとめている


「悠雅様の…どうぞ」


女の人は、私を家の中へあげて悠雅の部屋に案内した


扉は開いていて、使用人の人は途中で私に頭を下げてその場から去っていった。


私は扉へと近づき、悠雅に声をかけようと部屋をのぞいた時


あまりの衝撃的な現場を目撃し、思わず手に持っていたフォンダンショコラを床に落とした


ドサッ…

「おと…っ」


悠雅の言葉を聞き終わる前に、私はその場から逃げるように走り出す

「おわっ」


途中、繚辺さんとぶつかりそうになったけど、かまわずに悠雅の家を飛び出した


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