【完】強引に、キス
2カ月前
»仲直り
季節はすぎ、4月。
あの日から私と悠雅は口をきいていない。
正確には、悠雅を一方的に無視している。
相変わらず秋吉先輩は悠雅にべったりだし、
やっぱり、私と悠雅の世界は違うんだって思い知らされた。
そしてあの日から、屋上には一度も行ってない。
悠雅との出来事を思い出してしまいそうだから………
「大丈夫か?」
あの日から悠雅の変わりに、幸司が毎日わざわざ送り迎えをしてくれている。
「……ん。大丈夫、ありがとう」
私はできるだけ心を読まれないように、笑顔を作って返事をした
そしてそのまま歩き続けていると、前に人影が見えた