【完】強引に、キス
「…ひさし、ぶりだね」
無言の時間にたえられなくなり、先に口を開いたのは私
「…あぁ」
「……ごめんね、何も言わずに無視しちゃって」
こんな事言いたいんじゃない。でも、言葉に出来ない
悠雅は何も答えずに、ブランコから立ち上がり、私の前で膝をついた
「音亜……俺を殴れ………俺を憎んでくれ」
私の膝に手をついてまっすぐ目を見てそう言った
「俺は、音亜にひどいことした。本当に悪いと思ってる…」
そんな事言う悠雅の目は未だまっすぐで、きもがすわっていた