【完】強引に、キス
「悠雅…ほんっとひどい………ひどいよ…っ」
私は手を振り上げて……
殴ろうとしたけど、出来なかった。
ただ、悠雅に飛びついて胸を何度も何度も叩いた
「ひどいっ……何で……何でよっ……バカっ!…バカバカっ…」
悠雅は私が飛びついた反動で思いっきり尻餅をついたが、そのまま私の叫びを受け入れ続ける
「バカ悠雅………こんなにも好きにさせといて…憎めなんて…ひどすぎるよ…っ」
私は嗚咽をだしながら泣いた。
そんな私に恐る恐る手を伸ばして、そっと頭に手を乗せる悠雅
「音亜っ……俺ん所もどってこい………」
力強く安心する悠雅の声に、私は思わずキスをした