【完】強引に、キス
「もおわかったから…。今またこうして悠雅といられるから、私は大丈夫だよ」
「仲直り、な」
2人は笑って顔をすりよせあった。その後、悠雅は腕の力を少し弱める
「…音亜、お前に話さなきゃなんねえことがある」
「なに?」
私が問いかけると、悠雅は私の腰に手を添える
「俺の親、特に親父な…俺の事跡継ぎにしようとしてんだよ。だから人付き合いとかすげえ厳しいんだよ」
「…うん」
「お前の事は俺が守るつもりだ。…でもアイツ何するかわかんねえから…気をつけろ」
最後の言葉を話すときの悠雅の声が真剣で…思わず私も息を呑んだ
「わかった…ありがとう」
悠雅の胸にもたれて、時間を満喫していた時
ガサッ
「っ?」
どこからか物音が聞こえて振り返る
「どうした?」
「ううん、何にもない…」
「そろそろ帰るか」
私達は立ち上がって公園をあとにした