【完】強引に、キス
1週間前

     »嫌がらせ


あの日から悠雅の下駄箱にも変な写真や手紙が入るようになった。


写真は明らかに合成だってわかるから、悠雅は何も言ってこないけど、、


“美鈴音亜は他に男がいる”

“夜の仕事をしていてお前に貢がせている”


他にも嘘ばかりの事を書いた紙たちが沢山はいっていた。

私の所にはお決まりのように

“櫂堂君から手をひけ。痛い目みるぞ”


脅迫文。


「音亜、気にすんな」


悠雅は手を強く握って落ち着かせてくれる


「ありがとう」


私は気にしないように、悠雅の強い力、温もりに集中して帰り道を歩く


「…大丈夫か?」


「うん。わざわざこんな所までごめんね」


この嫌がらせが起きてから、悠雅は施設の前まで送ってくれるようになった。

そして、最後は優しいキスでバイバイ

< 166 / 247 >

この作品をシェア

pagetop